地震体験装置製作一覧
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起震機1(地震体験装置)
『天災は忘れた頃にやって来る』とよく申しますが、関東地方は防災対策に関しては大変熱心な所で日頃からの心構えの一環として防災館を各地に設けています。館内では地震、火災、大雨、台風等の疑似体験を通じて災害の恐ろしさを知ったり、また救助方法を学んだり出来る様になっています。この装置もその一部として栃木県の依頼で開発したものです。地震の衝撃を表現するには馴染み深いものとして『震度』があげられます。これは、揺れ具合を人間の体感で判断するものです。これに対して計測値としては一般に『加速度』が用いられます。
この単位を“Gal”といいます。ガリレオ・ガリレイの名に由来するこの単位は地球物理学において重力加速度を表す時に用いられるもので、地殻の変動速度や加速度によって地震のエネルギーを表します。この“Gal”をモーターの回転数に変換して震度を表現しております。即ち震度→Gal→モーター→回転数→震度となっており、当起震機の揺れ幅(変位)を以下のように設計してあります。
左右変位: 100mm 震度 3~5
前後変位: 50mm 震度 2~7
上下変位: 15mm 震度 4~7
制御装置は3台のインバーター制御モーターで、自動シミュレーション8パターン、手動シミュレーションは3方向の動作を15種類のスイッチで、あらゆるパターンの地震が体験できます。
寸 法 | テーブル 3.5m × 4.5m 床までの全高 1.2m(ただし1.1mは地下ピット部分 |
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定 員 | 大人12名(約800kg) |
シミュレーション(自動) | 関東地震(関東大震災)、福井地震、宮城県沖地震、浦河沖地震、十勝沖地震、新潟地震、伊豆大島近海地震、日本海中部地震、計8ケ所<各3~4分間動作> |
材 質 | インバーター ギヤードモーター(2.2kw x2台 11kw x1台) |
制 御 | プログラムシーケンサー |